角地とは?メリットや起こり得るトラブルへの最適な対策方法を解説
交差点の角に位置する角地は日当たりや風通しがよく、土地の価値や角地の建物の資産価値は一般的に高くなる傾向にあります。
ただ、敷地の2辺が道路に面していることから、オープン外構にした場合に、お子さまが飛び出したり走行する車が浸入したりするトラブルが多いのも事実です。
本記事では、角地の定義やメリット、起こりうるトラブルについて解説し、対策用のおすすめアイテムをご紹介します。
角地の特徴を十分に把握したうえで適切な対策を施し、安心してストレスなく過ごせる住環境を整えましょう。
1. 角地とは?定義と知っておきたい関連用語について
角地には、道路の条件や内角の角度において細かい定義が設けられています。
ここでは角地の定義と角地の住宅のメリット、最低限押さえておきたい関連用語について解説します。
1-1. 角地の定義
角地の定義は以下のとおりです。
1. その区画の隣接する2つ以上の辺が、交差する2本の道路に接する形状の土地
2. 道路に接する部分が敷地周長の3分の1以上で、内角度が120度未満の土地
角地
非角地1
非角地2
よって、交差点の角であっても、L字路の角の敷地や、敷地に接した交差する2つの道路の内角が120度以上の場合は、角地に当てはまりません。
角地と似た形状で定義に当てはまらない土地は、以下のいずれかに該当する場合もあります。
準角地:1本のL字路の内角に位置する土地
※角地より価値は下がる角敷地:敷地の2辺以上が一定の割合で道路、公園、河川などに面している土地
※特定行政庁(市町村長・知事)が指定
準角地
角敷地1
角敷地2
内角に位置していなくても、敷地の正面と裏面が2本の道路に挟まれていたり、公園に隣接した土地で前面が道路に面していたりする場合、角敷地として認められるケースがあります。
1-2. 角地のメリット
角地のメリットとして、以下の点が挙げられます。
日当たり・風通し良好
開放感がある
設計の自由度が高い
防犯性が高い
これらのメリットにより角地の人気は常に高いため、土地の価値・資産価値ともに高く下がりにくいとされています。
1-3. 角地に関連する用語
角地の土地購入をご検討される際に押さえておきたい4つの関連用語をご紹介します。
1-3-1. 二方道路
二方道路とは、敷地の2辺以上がそれぞれ道路に接している場合を指します。
角地で交差する2本の道路に面している場合や、敷地の正面と裏面が道路に挟まれている場合がこれに当てはまります。
二方道路1
二方道路2
1-3-2. 隅切り
隅切りとは、一定基準に満たない道路が交差する角地の場合、土地の角部分の規定範囲を道路状に整備して車両が通行できるようにすることを指します。
【例:東京都の場合】
隅切りが適用されるケース:交差する2本の道路の内角が120度未満で、道路幅員がいずれも6m未満の場合
隅切りの範囲:底辺の長さが2mの二等辺三角形状
隅切り
各都道府県の安全条例によって定められており、規定は地域によって異なります。
狭い交差点における安全性確保のための取り決めであるため、隅切り部分の土地の所有権を持っていたとしても、プランターなどを置くことは許されません。
1-3-3. 建ぺい率
建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積の割合のことです。
建築面積は、建物を真上から見たときの面積となるため、1階より2階の面積が広い場合は、2階の面積で計算されます。
建ぺい率の制限は地域によって異なるため、詳細は市区町村役場の都市計画課などにお問い合わせください。
1-3-4. 角地緩和
角地では、一定の条件を満たす場合に、建ぺい率が10%加算される「角地緩和」が適用されるケースがあります。
角地緩和は、建築基準法で「街区の角にある敷地、またはこれに準ずる敷地で特定行政庁が指定するもの(=角敷地)の内にある建築物」と定められています。
ただ、地域によって対象となる条件の細則が異なるため、すべての角地に緩和措置が適用されるとは限りません。
また、緩和されるのは建ぺい率であって、敷地に対する延べ床面積の割合(容積率)には適用されないことも、念頭に置いておきましょう。
2. 角地の住宅の居住者が抱えうる外構に関する悩み
角地には日当たりのよさなど多くメリットがある反面、広範囲が道路に面していることによる危険性やトラブルも否定できません。
通り抜けのために車や自転車が敷地内に侵入する
車の出し入れがしにくい
交差点事故によるエクステリアや住居の破損の恐れがある
子どもが道路に飛び出す危険性がある
プライバシーが守られない など
特に、開放感があり人気の高いオープン外構の場合、これらのトラブルがより起きやすくなるため、エクステリア商品を含む外構や住宅を守るための対策を行う必要があります。
3. 角地の侵入対策にはコーナーポールorコーナーガードがおすすめ!
4. まとめ
角地のメリットを保ちつつ、車や自転車、歩行者の侵入から暮らしを守るためには、外構の侵入防止対策が欠かせません。
侵入によって車や庭に被害が及んだり、ストレスを抱えたりせずに済むよう、ぜひコーナーポール・コーナーガードの設置をご検討ください。