駐車場への侵入防止に石柱は効果的? メリットやデメリットを解説

2023-03-08

駐車場や自宅敷地内への侵入防止対策アイテムのひとつに、石や人造石を使った石柱があります。

しかし、柵やフェンス、チェーンポールなど、ほかにも侵入防止に効果的とされるアイテムが多く存在するのも事実です。
そこで本記事では、車の侵入防止対策として石柱を置くメリットやデメリットについて、詳しく解説します。

石柱がご自宅の侵入対策として適切ではない場合におすすめのアイテムもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

1. 車の侵入防止対策|よく見かける石柱の名前は?

車の侵入防止対策に利用される石柱は、以下のようなさまざまな名称で呼ばれています。

  • 車止め ※駐車スペースの車輪止めを指す場合もあるが、侵入防止用とは構造・用途が異なる

  • 擬石 ※もとはモルタルやコンクリートに砕石を混ぜて,天然の岩石に似せて造った人造石を指す言葉

  • 擬石ボラード ※ボラードとは、船を港につなぎとめたり、道路や広場などに設置して自動車の進入を阻止したりする目的で設置される、地面から突き出した杭のこと

メーカーや販売店によって商品名は異なりますが、いずれも道路に埋め込む、または置く形で設置されるものを指します。

一般家庭の駐車場や道路と庭との間のほかに、公園の入り口などにもよく設置されています。

石柱の一例

石柱の一例

2. 車の侵入対策用石柱のメリット・デメリット

車の侵入対策用石柱の設置を検討するにあたって、まずはメリットとデメリットの両面を把握しておきましょう。

ここでは、人造石製の石柱ならではのよさと、留意しておくべき点について解説します。

2-1. メリット

車の侵入防止対策用石柱の主なメリットとして、「耐久性の高さ」と「デザイン性の高さ」が挙げられます。

それぞれ、具体的にポイントを確認しておきましょう。

2-1-1. 耐久性が高い

耐久性が高い点は、石柱のもっとも大きなメリットといえます。

車の侵入防止対策用として販売されているアイテムの素材は、アルミやゴム、プラスチックなどさまざまです。
ただ、これらの素材を使用した商品は、車の無理な侵入によって破損する恐れが高く、悪天候で飛ばされたり風雨によって劣化したりすることも考えられます。

しかし、石柱であれば車の侵入をしっかりガードできるうえ、車が衝突した場合も石柱自体は傷つく程度で、大きく破損する可能性は低いでしょう。
さらに、重量があるため強風にあおられて倒れる心配がなく、風雨による劣化が起こりにくい点も魅力です。

2-1-2. デザイン性に優れている

車の侵入対策用の石柱は、限りなく本物の石に寄せた素材感のため、エクステリアのおしゃれな雰囲気を壊すことなく、侵入防止アイテムとして設置できます。

人造石製の侵入防止対策アイテムには、球体やポール状、プランター型などさまざまなタイプがあります。
公園や美術館などの敷地内に設置されたものをイメージしていただくと、デザイン性の高さをおわかりいただけるのではないでしょうか。

石柱は、無機質な印象を与えず、閉塞感を感じさせない外構デザインがお好みの方に、おすすめのアイテムといえるでしょう。

2-2. デメリット

石柱は、耐久性・デザイン性に優れている反面、「設置後の動かしにくさ」や「商品価格・設置工事費の高さ」などのデメリットも持ち合わせています。
設置をしてから「失敗した」と後悔しないように、具体的に解説します。

2-2-1. 容易に動かせない

石柱は、基本的に地面に埋め込む固定式のため、設置後住民の手で動かすのは不可能です。
コンパクトなプランタータイプの置き型であっても、重量100kg前後と非常に重いため、車の出し入れのたびに動かすのは難しいでしょう。

車の侵入防止対策としては有効ですが、駐車スペースへの侵入防止を目的とする場合は、車の出し入れができる間隔を確保して設置する必要があります。

レール式の侵入防止柵のような可動性がないことを念頭に、設置を検討しましょう。

2-2-2. 商品・設置コストがかさむ

侵入防止対策用の石柱の価格は、ECサイトで1本おおよそ3万円前後です。

土台部分に水や砂利を入れて使用するポールが1,000円台から、伸縮するフェンスも1万円ほどで販売されているため、侵入防止対策アイテムとしてはやや高めの価格設定となっています。

さらに、地面に埋め込む固定式であれば設置工事費もかかるため、その分コストもかさみます。

石柱の設置を検討する場合は、外構への侵入を効果的に防ぐためにどこに何本設置すべきかを考え、ポールや柵などほかの対策アイテムを設置した場合の費用と比較して決めるとよいでしょう。

3. 車の侵入対策用に柵を利用する選択肢も

車の侵入防止対策に石ではなく柵を設置するご家庭もあります。

柵に関しては形状や素材がさまざまです。
一般的な傾向として、しっかりと重量があり埋め込んで設置するタイプの柵は、石と同じように専門業者による工事が必要であり、設置後に簡単には動かせません。
また、駐車場の広さや地面の素材によっては設置が困難な柵もあります。

耐久性は素材や形状によって異なるため一概にはいえませんが、目安としては、金属造や木造のフェンス(柵)の耐用年数は、おおよそ10年に設定されています。

アルミ製門扉

アルミ製門扉

したがって、柵の設置をする場合にも石を設置する場合と同様にコスト面や外観などを総合的に判断するとよいでしょう。
また、設置後のトラブルや再工事を防ぐためには、優良な工事業者を選ぶことも非常に重要なポイントといえます。

4. 外構を覆う車侵入防止対策なら石柱より柵やチェーンポールがおすすめ!

石柱は、間隔を空けて設置するアイテムであり、外構を完全に覆い侵入を防ぐものではありません。

特に、駐車スペースと道路の境界線に設置する場合は、車の出し入れを想定しておく必要があるため、道路を走行する車の侵入は防げても、歩行者や自転車が敷地内に立ち入るのを防ぎきれないケースもあります。

外構をしっかり囲って侵入対策を万全に行いたい方には、石柱を部分的に設置するより、可動式の柵やチェーン付きポールでの対策がおすすめです。

「ゲートファクトリー」では、レール上をスライドさせて手軽に移動させられるチェーン付きカーポールを販売しています。
市販の工具や弊社が無料で貸し出しをおこなっている工具を使用してご自身で設置していただけるため、専門業者による施工工事のコストもかかりません。

※価格はすべて税込です

詳しくは、公式サイトをご覧ください。

5. まとめ

敷地内への侵入防止対策に有効な石柱には、優れた耐久性・デザイン性に対して、設置後の移動が難しく、ポールなどの対策アイテムと比べ設置コストがかさむマイナスの側面もあります。

また、間隔を空けて設置するため、車は防げても、歩行者や自転車の侵入対策としては機能しにくい可能性も考えられます。

敷地への侵入防止対策をより強固にしたい場合は、チェーン付きポールなどで外構を覆うのがおすすめです。

侵入を防ぐために石柱がいくつ必要か、設置することで現在抱えている侵入に関する悩みが解決されそうかを考え、ほかのアイテムと比較したうえで、設置を検討しましょう。

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