【埋め込み式】チェーンポールのメリットとデメリットを徹底解説
駐車場への侵入対策アイテムの一つに、地中に収納可能な埋め込み式チェーンポールがあります。
必要に応じて出し入れすることで手軽に侵入対策をおこなえる便利なアイテムですが、一方で故障や施工コストなどのネガティブな意見が挙がっているのも事実です。
埋め込み式チェーンポール
コストを抑えて設置できる方法もご紹介しますので、ご自宅の侵入対策アイテム選びの参考にしてください。
1. 駐車場の侵入対策|埋め込み式チェーンポールのメリット
埋め込み式チェーンポールは、駐車場などのコンクリート部分や地面に穴を開けて差し込む、可動式の侵入対策アイテムです。
必要なときに地面から引っ張り出してチェーンポールとして使用でき、不要な場合は地中に収納できることから、上下式とも呼ばれています。
まずは、埋め込み式チェーンポールの優れている点についてみていきましょう。
1-1. 設置可能な土地形状の範囲が広い
埋め込み式チェーンポールは、地面またはコンクリートに穴を開けて、ポールを収納する筒を埋め込んで設置します。
そのため、面積の狭い駐車場や幅の狭い箇所にも設置可能です。
また、レール上をスライドさせるフェンスなどの場合、レールを設置する都合上凹凸のある土地に対応できない商品もあります。
しかし、埋め込み式は土地の形状に左右されにくいため、どのような場所でも設置を検討しやすいといえるでしょう。
1-2. 悪天候や衝撃への耐久性が高い
悪天候に対する耐久性の高さも、埋め込み式チェーンポールのメリットの一つです。
カラーコーンなどの軽い素材のアイテムは強風で飛ばされやすく、水を注いで安定させる注水式のポールでも、強風で倒される可能性は十分考えられます。
対して埋め込み式チェーンポールは、常に地面にしっかり固定された状態で使用するため、強い雨風にさらされても吹き飛んだり倒れたりする心配がありません。
また、多くのチェーンポールはサビや劣化に対して強い素材で作られています。
ただし、侵入した車がポールにぶつかった場合は、ほかのアイテムと同じく破損する恐れがあるため注意が必要です。
また、全くサビたり腐食したりしない点も理解しておく必要があります。
1-3. 必要に応じて手軽に設営・収納できる
埋め込み式チェーンポールは、地中に設置した筒の中にポール本体を押し込む形で収納するため、駐車のたびに重いポールを端に寄せる手間を省けます。
よって、置き型のポールや伸縮フェンスを移動させるのと比べ、設営時間を短縮できる場合もあるでしょう。
また、使用時以外は地中に収納できるため、ポールの保管用倉庫などのスペースを別途確保する必要もありません。
以上のことから、埋め込み式は、チェーンポールの設営・撤去にかける時間を少しでも減らしたい方におすすめといえるでしょう。
ただ、一部のチェーン内蔵型を除き、ご自身でチェーンの設置・回収をおこなわなければならず、地中への収納にもコツがいるため、ある程度使い慣れる必要があります。
2. トラブル多数!?埋め込み式チェーンポールのデメリット
汎用性や耐久性の高さ、設営・撤収のしやすさなどのメリットを持つ埋め込み式チェーンポール。
しかし、設置後のトラブルが数多く報告されている事実も見逃せません。
ここでは、トラブルの事例とともに、埋め込み式チェーンポールのデメリットを追及していきます。
2-1. 故障しやすい
埋め込み式チェーンポールは、収納式で便利な反面、「収納途中で動かなくなった」「収納されたまま取り出せなくなった」などの故障トラブルも数多く報告されています。
故障した場合は、コンクリートを壊すハツリ工事が必要です。
【工事手順の例】
1. ポールが埋め込まれているコンクリート部分をハツリ機で壊す
2. ホールディガーと呼ばれる穴を掘るためのツールでコンクリート下の土を掘る
3. ポールのまわりを掘り進め、ポールとポールを収納する筒を掘り出す
上記のような修理工事は、専門業者へ依頼する必要があり、市販の工具などを使って自力で修復するのは不可能です。
2-2. 穴に水が溜まりやすい
埋め込み式チェーンポールには、地中に設置した筒の穴の中に水が溜まるトラブルも多いようです。
埋め込み式のなかには、収納時にキャップを付けることで土砂や雨水の侵入を防ぎ、埋められた部分の底に開いている穴から雨水が逃げ、地中に吸収される構造になっている商品もあります。
ただ、水が引くのがあまりに遅い場合は、水抜き工事の甘さなど施工に問題があった可能性が高く、改善するには再工事が必要です。
再工事の条件は契約の保証や話し合いによって決まりますが、状況によっては費用が余分にかかったり、工事の音が生じたりする可能性があります。
したがって、埋め込み式チェーンポールを設置する際は、商品の選定だけでなく、業者選びも重要になるでしょう。
2-3. 本体代+工事費で高額になりやすい
埋め込み式ポールの価格は1本3万円前後からとなっており、差し込みと撤去を自分でおこなう着脱式のおよそ2倍が相場といわれています。
さらに埋め込み式の場合は、穴を掘るだけでなくポールを収納する筒を埋め込む工程も必要となるため、複数本設置した場合、施工費用が数十万円と高額になるケースもあります。
塀や固定式のフェンスの設置と比較すれば安価ですが、やはり本体代と工事費を合わせたトータル費用がかさみやすい点は、デメリットといえるでしょう。
埋め込み式チェーンポールの設置を検討する際は、工事費も含めた費用の総額を明確にし、複数の業者を比較することをおすすめします。
あるいは、設置場所の状況や必要な機能によっては、埋め込み式チェーンポール以外の選択肢を検討するのもよいでしょう。
2-4. 毎回の上げ下げが負担になる
埋め込み式チェーンポールの上げ下げは手動の製品が一般的です。
チェーンポールはしっかりと重量があり、操作自体がシンプルとはいえ、車の出し入れのたびに毎日上げ下げをするのは手間と負担がかかります。
電動式の製品もありますが、電動タイプのものは設置費用と維持費が手動タイプのものよりも多くかかることを考慮しなくてはなりません。
どの程度の負担に感じるのかは人それぞれですので、実際にチェーンポールの上げ下げを体験するなどして具体的にイメージをしてから検討するとよいでしょう。
天候の悪い日や気温の悪い日にも作業が必要な点まで考慮されることをおすすめします。
3. 埋め込み式チェーンポールの設置方法と工事費相場
埋め込み式チェーンポールの設置方法は、地面の状態によって異なります。
土の場合:穴を掘ったあとモルタルなどを流し入れて固める
コンクリートやインターロッキングブロックで舗装されている場合:舗装をカットして取り外してから穴を掘り、モルタルなどを流し入れて固める
埋め込み式チェーンポールの工事費相場は、本体代含め1本あたり6万円から10万円ほどといわれています。
地中に収納可能なタイプのポールは、設置のために1mほど地面を掘る必要があるため、固定式や据え置き式と比べ、費用が高額になることは避けられません。
さらに、石や配管などの問題が生じた場合は追加料金が発生する可能性もあります。
必ず業者との契約前に、工事費の総額を明確にしておきましょう。
また、コンクリートに穴を開けるためのハツリ機などをレンタルしてDIYすることも不可能ではありませんが、レンタル代やモルタルの購入費用がかさむことや、工事の甘さによってのちの故障トラブルに発展しやすいことから、専門業者への依頼をおすすめします。
4. 埋め込み式以外の選択肢|チェーンポールをお得に設置する方法
施工コストを抑えたうえで、耐久性に優れた使い勝手のよいチェーンポールを設置したい方には、「ゲートファクトリー」のチェーン付きカーポールがおすすめです。
弊社のカーポールは、地面に設置したレール上をスライドさせて動かせるため、大きな負担なくスムーズにポールを設営・撤収できます。
ポール本体の素材はサビに強いアルミ、チェーンは丈夫なステンレス素材です。
レールは全幅100~600cmまでの間で、10cm単位で指定でき、オプションの連結部品セットを使えば、更に大きい開口まで対応できます。
そのため、車が通行できないちょっとした隙間から、車数台を並べて駐車できる自宅前の駐車場まで、さまざまなスペースの侵入対策に使用可能です。
円柱のベーシックタイプと角柱のスクエアタイプの全2種類、それぞれブラック・ダークカラー・ステンカラーの3色から、エクステリアの雰囲気に合ったものをお選びいただけます。
さらに、カーポールと組み合わせて設置することでより角地への侵入対策を強化できるコーナーポールや、横幅の広いフレームで侵入抑止力アップを期待できるコーナーガードもご用意しています。
※価格はすべて税込です
「ゲートファクトリー」の商品はすべて、市販の工具を使用してご自身で設置していただけるため、専門業者による大がかりな設置工事は不要です。
工具をお持ちでない場合も、工具無料レンタルサービスを実施しておりますのでご安心ください。
商品の詳細や工具の無料レンタルについては、公式サイトをご覧ください。
5. まとめ
一般的に、地中に収納可能な埋め込み式チェーンポールの設置には、専門業者による工事が必要です。
設置を検討される際は、本記事でご紹介したメリット・デメリットを参考に、ご自宅の駐車場や敷地内への侵入対策アイテムとして適切かを考えたうえで、信頼できる業者に工事を依頼しましょう。
エクステリア専門店「ゲートファクトリー」では、工事を依頼することなく、工具を使ってご自分で設置していただける商品を取り揃えています。
施工コストをかけずに効果的な侵入対策をおこないたい方は、ぜひご検討ください。
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