本当に門扉が得策?メリット・デメリットから考える最適な防犯対策
住まいの顔ともいえる門扉。
開放感のある「オープン外構」が流行しているとはいえ、防犯面やプライバシー保護の観点から、門扉や敷地と道路を隔てるアイテムの設置を検討されている方も少なくないはずです。
そこで本記事では、門扉を設置するメリット・デメリットや、タイプ別の特徴、選ぶ際に重視すべきポイントについて解説します。
エクステリア専門店「ゲートファクトリー」がおすすめする、門扉のデメリットが気になる際におすすめのアイテムに関する情報も、ぜひ参考にしてください。
1. 【門扉】設置するメリット・デメリットとは?
玄関や駐車場前の門扉は、来客がご自宅を訪れた際に最初に目にする、住まいの第一印象を決める重要な要素です。
しかし、デザインのみにこだわって選べば、さまざまな弊害が生まれる可能性も考えられます。
門扉の設置を検討するにあたり、まずは門扉のメリット・デメリットを押さえておきましょう。
1-1. メリット
敷地内や駐車スペースと道路との境界線に設置する門扉には、安心安全な暮らしやおしゃれな住空間の実現に役立つ4つのメリットがあります。
1-1-1. 防犯性強化
門扉のメリットとしてまず挙げられるのが、防犯面に対する効果です。
設置することで敷地の境界線が明確になり、無断で侵入しようとする者に対して抵抗感を与えられます。
さらに、玄関先に自転車やスクーターを置いている場合、門扉を施錠しておくことで盗難防止効果も得られます。
敷地内の駐車場と道路の境界線に設置すれば、駐車スペースへの車や自転車、歩行者の侵入防止や、車の盗難・車上荒らし防止にもつながるでしょう。
1-1-2. 安全性強化
門扉で住宅前を囲うことで、お子さまやペットが玄関先から道路に飛び出すのを防ぐことができるため、暮らしの安全性を強化できます。
庭でお子さまやペットが遊ぶ際も、門扉が設けられていればボールなどが敷地外に飛んでいくのを防ぐことができ、万が一外に出てしまった場合も、門扉が障害物となってお子さまが勢いよく飛び出すのをガードしてくれます。
1-1-3. プライバシーの保護
門扉の設置によって、ガレージや庭、庭先の洗濯物、住宅内などの様子が外部から丸見えになるのを防ぐことができ、家族のプライバシー保護につながります。
また、門扉の横にインターホンを設置しておけば、敷地内に招き入れる前に来訪者を確認できるため、不必要なセールスや強引な訪問販売を断りやすくなるでしょう。
1-1-4. エクステリアのアクセント
おしゃれでデザイン性の高い門扉は、エクステリアのアクセントにもなります。
一般的に門扉に使用されている素材は、アルミやスチール・ステンレス・鋳物・天然木・樹脂などさまざまです。
ご自宅の雰囲気に合った素材・デザインの門扉でエクステリアをおしゃれに演出できることに加え、クリスマスリースやお正月飾りなどを飾って華やかに見せられる点も、エクステリアのアクセントとしてのメリットに含まれるでしょう。
1-2. デメリット
一方、門扉には、開閉スペースの必要性や修理コスト、囲い込むことによる閉塞感などのデメリットも存在します。
1-2-1. 開閉スペースの確保
門扉を設置する場合は、開閉に必要なスペースを考慮しておかなければなりません。
例えば、手前に引いたり奥に押し込んだりして開閉する開き戸であれば、門扉の可動範囲によって玄関まわりのプランターや置物の配置が左右されます。
また、門扉の幅が狭かったり頭上が庭木で覆われていたりする場合、雨の日に傘を差したまま通れずずぶ濡れになってしまう可能性もあります。
また、門扉が開いたときに通行人や車にぶつかることのないよう、取り付け位置を家屋側に交代させるなどの配慮が必要です。
ただし、開閉スペースの必要性は門扉のタイプによって異なります。
詳しくは「2. 【門扉の種類は全5種】タイプ別のメリット・デメリット」をご覧ください。
1-2-2. 修理の手間・コスト
外に設置したままの門扉は、雨風の影響や頻繁な開閉によって傷みやすく、設置から数か月~数年でメンテナンスや修理が必要になるケースがほとんどです。
また、本体に歪みが生じたり、開閉できなくなったりした場合には、大がかりな修理や買い替えが必要となります。
門扉の修理に関する情報は、以下の記事をご参照ください。
「【門扉修理】業者それともDIY?修理方法やコストを徹底解説」
1-2-3. 閉塞感
門扉で外構を囲うことは、防犯性や安全性を高める反面、閉塞感につながりやすくなります。
スリットの多いデザインを選ぶことで、ある程度開放感を確保できますが、外部から敷地内が見えやすくなるため、プライバシー保護のメリットが失われる点に注意が必要です。
2. 【門扉の種類は全5種】タイプ別のメリット・デメリット
門扉は大きく5タイプに分けられます。
両開き戸
片開き戸
引き戸
アコーディオン門扉
跳ね上げ門扉
それぞれの特徴とメリット・デメリットをみていきましょう。
2-1. 両開き戸
両開き戸は、左右2枚の扉で構成されたタイプです。
内開きと外開きの2種類があり、左右対称の2枚で構成されたものと、大小異なる大きさの扉で構成された親子扉とに分けられます。
親子扉は、基本的に小さい扉を固定したまま大きい扉のみを開閉し、幅のある荷物を運び込む際に両扉を開放して使用します。
メリット |
・豪華な印象 ・場面に応じて使い分け可能(普段は片方のみ開閉、大きな荷物が届いたときは両扉開放) ・引き戸タイプと比べリーズナブル |
デメリット |
・狭い場所ではメリットを得られにくいため、両開きにする必要性がない ・奥行方向に玄関の階段と近い場合は設置不可能 ・外開き・内開きを慎重に検討する必要がある |
2-2. 片開き戸
片開き戸は、1枚のみで構成されたタイプです。
メリット |
・リーズナブルな商品が多い ・勝手口などの狭い通路にも適している |
デメリット |
・奥行方向に玄関の階段と近い場合は設置不可能 ・扉の可動範囲や扉が開く向きを考慮する必要がある |
2-3. 引き戸
引き戸は、板状の門扉をスライドさせるタイプで、スライド門扉とも呼ばれます。
中央から両側にスライドさせる2枚タイプと、片方に寄せる1枚タイプがあります。
メリット |
・扉を引くための奥行きが不要 ・電動式の選択肢もあり |
デメリット |
・急な傾斜、砂利、凹凸などの条件下では設置不可能 ・コンクリート打設や高低差の調節、レールの設置で大がかりな工事が必要なケースがある ・扉を引き込むため、扉と同じサイズの引き込みスペースが必要 |
2-4. アコーディオン門扉
アコーディオン門扉は、引き戸の一種です。
ジャバラ状の扉を伸縮させて開閉するため、伸縮門扉とも呼ばれています。
カーゲートとして駐車場に設置されるケースも多いタイプです。
メリット |
・間口も奥行きもない場所に適している ・扉を引き込むスペースを必要としない(端に寄せるだけ) ・軽い傾斜のある土地でも設置可能なタイプがある |
デメリット |
・風にあおられやすい ・伸縮部分やキャスターが故障しやすい ・網目から透けて見えるためプライバシー保護目的としては向いていない |
2-5. 跳ね上げ式門扉
跳ね上げ式門扉は上下に開閉するタイプで、主に駐車場に設置するカーゲートとして使用されています。
メリット |
・上部の空間を利用するため省スペースで設置できる ・電動式で楽に開閉できる商品もある |
デメリット |
・価格が高い ・故障しやすい ・手動の場合、開閉にある程度の力が必要となる |
跳ね上げ門扉については、以下の記事で詳しく解説しています。
「【跳ね上げ式門扉】カーゲートに最適!?特徴や価格相場を徹底解説!」
3. 門扉選びで重視すべきポイント&門扉のデメリットをクリアするおすすめアイテムを紹介!
門扉を選ぶ際のポイントは、以下の通りです。
ポイント | 詳細 |
---|---|
設置場所周辺の広さ | ・敷地や道路の状況やスペースの広さなどから、最適な開閉方法(内外・左右・上下)を判断し、タイプを選択する |
使いやすさ |
・開けやすさや開けた状態での通り抜けやすさを確認する ・使う人の状況によって使いやすいタイプが異なる(車イスやベビーカーなら開き戸より引き戸の方が操作しやすい など) |
デザイン性 | ・玄関まわりや住宅の壁、エクステリアの雰囲気などを考慮して選ぶことで統一感が生まれる |
設置時の高さ | ・プライバシー保護を重視するなら高め、閉塞感を避けたいなら低めなど、目的に合った高さを選択する |
設置箇所・用途 | ・玄関用の門扉と駐車場用の門扉 |
駐車場用の侵入防止を検討されている場合には限りますが、門扉よりも簡易的に設置できるチェーン付きカーポールという選択肢もあります。
チェーン付カーポールは、視覚効果で侵入から守るアルミ製ポールとステンレスチェーンです。
出入りしたい方向からスライドさせるだけで開閉できるため、女性やお子さまでも楽に操作できます。
価格は、ベーシックタイプで52,800円(税込)~とリーズナブル。
市販で手に入る工具を使ってご自身で設置できるため、業者による施工工事は必要ありません。
※価格はすべて税込です
工具の無料レンタルや、万が一取り付けの際に商品を傷付けてしまった場合の無料交換など、万全のサポート体制を敷いておりますので、安心してご利用いただけます。
したがって、チェーン付カーポールは以下に該当する方におすすめです。
費用を抑えて駐車場の侵入防止対策をおこないたい
専門工事を依頼することなく手軽に侵入防止対策の設置をおこないたい
限られたスペースで駐車場の侵入対策を施したい
交換やメンテナンスのサービスが整った侵入防止対策の設備を設置したい
故障や破損をしてしまったときに手軽にメンテナンスできる侵入防止アイテムを探している
まずはゲートファクトリーの公式ページで詳細の情報をぜひチェックしてください。
4. まとめ
門扉には、安全性やデザイン性などのメリットがある反面、開閉に必要なスペースの確保や修理コスト、閉鎖的な印象につながるなどのデメリットもあります。
また、門扉のタイプによってもメリット・デメリットが異なるため、ご自宅の条件に合致するか十分に検討を重ねましょう。
「ゲートファクトリー」では、ご紹介したカーポールのほかにも、外構の開放感を維持しつつ、防犯性や安全性を高められるアイテムを取り揃えています。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
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